世界的に英語はつよい
自分の子供も英語を話せたい
でもどうしたらいいの?
この記事では、私自身の実体験をベースに、バイリンガルの子供の育て方の根本的な部分を伝えていきます。
マルチリンガルとは?
マルチリンガルとは、複数の言語を習得している、または複数の言語で話す能力を持つ人のことを指します。
2言語を習得している場合は「バイリンガル」、3言語を習得している場合は「トリリンガル」。
なぜこのような単語になっているかと言いますと、バイリンガルの「リンガル」は英語のlingualから来てます。
リンガルは「舌に関するさま」という意味です。舌は喋るのに欠かせないですよね。
リンガルの前に付いている「バイ」はラテン語でbi=2という意味があります。そのため、bilingualは2言語を喋れるものという意味になるのです。同じように、「トリ」がついているのはtri=3であるため、3ヶ国語を喋れる人のことをいいます。
マルチリンガルは重要なスキルなのか?
では、マルチリンガルは本当に重要なスキルなのか?
「将来的には勝手に翻訳してくれる機械が出てくる!」や「日本でずっと生きるからいらない!」と思うかもしれません。
確かに、将来的にはそのような機械が出てくるかもしれませんね。日本で住み続けるのも大きく困ることは無いでしょう。
ただ、それでいいのでしょうか?
いつ出てくるかわからない商品を待ち続けても不安しかありません。
日本で住むのは大変心地よいですが、もっと視野を広めていったら自分が知らない世界が見えてくるかもしれません。
日本語で得られる知識というのは限られます。
このブログは世界中から子育てに関しての知識を集めていきたいと思っています。
そのような知識を集めるためには、日本語だけでは不十分です。
上記には、インターネット上で使用されている最も一般的な言語を棒グラフで表しています。
ネットで使用される言語の中で、日本語はたったの2.6%しか占めません。
100ある知識の中で、2しか知ることができないのです。。。
日本のネット情報には限界があり、より詳しく知るためには英語のウェブサイト、中国語、スペイン語のウェブサイトなど、多言語から情報を得ていくことが重要です。
また、他のグローバルな情報を知るにはグローバルな人脈が必要です。
そのグローバルな人脈は大抵英語を習得しています。
マルチリンガルであるメリット
では、マルチリンガルであるメリットは何でしょうか?
個人的な話で言いますと、様々なメリットを感じます。
少しだけ例を書くと。。。
- 就職時に他社から欲しがられる
- 若手の頃から外国の大物クライアントと取引する
- 英語の論文、特許の読み書きが苦ではない
- 海外出張も積極的に行かせてくれる
- 海外ドラマや動画で字幕読まずに見れる
- 人脈が他の人と比べて広い
などがあげられます。
マルチリンガルであるデミリット
逆にデミリットはあるのでしょうか?
デミリットとしては、たまに頭が混乱してアメリカ人の前で日本語喋ってしまうことが極稀にあります。
あとは、夢の中が英語と日本語が混ざることがあります。
頑張ってデミリットを考えましたが、それぐらいでしょうか(笑)
マルチリンガルな子供を育てる方法
ここから本題です。
マルチリンガルの子育てを話す上で、まず初めにマルチリンガルには大きく分けて2種類あります。
Vihman, M.M., McLaughlin, B. (1982). Bilingualism and Second Language Acquisition in Preschool Children. In: Brainerd, C.J., Pressley, M. (eds) Verbal Processes in Children. Springer Series in Cognitive Development. Springer, New York, NY. https://doi.org/10.1007/978-1-4613-9475-4_2
1つ目は幼少期に多言語に触れる機会があるタイプ (simultaneous acquisition)、
2つ目は幼少期以降に2言語目に触れるタイプ(successive acquisition)があるとのことです。
Deuchar, M., & Quay, S. (2000). Bilingual acquisition: Theoretical implications of a case study. New York: Oxford University Press.
上記の幼少期とは学者によって時期が異なります。中には3歳の誕生日と示す学者もいれば、他の学者は生誕後1ヶ月までのことを指している場合もあります。
また、言語に「触れる」と書いてありますが、こちらの定義も様々です。聞いているだけで大丈夫という学者もいれば、コミュニケーションを取る必要があるという学者もいます。
学者の間でも意見は様々。論文10本、本2冊ぐらい読みましたが、バイリンガルを習得する「これ」というものは書いていませんでした。多言語に触れ始める時期も様々。
それだけ「これだけやっておけばバイリンガル習得できる!」というものが無いのです。
では、諦めるのか?
いえいえ、そうではありません。
確約がある方法はありませんが、習得において共通している部分があります。
それは、
2つ以上の言語を習得する必要性
子供が2つ以上の言語を習得する必要性を感じるかどうかです。
アメリカに住んでいたとき、日本語と英語のバイリンガルの人(仮にAさんと名付けましょう)には大きな共通点がありました。
それは、Aさんの両親が英語が苦手だったことです。
Aさんは家では日本語を話さないと家族と会話はできませんでした。
しかし、現地では英語を話せないと現地校についていけないですし、生活もできません。
両方の言語を習得する「必要性」が生じたため、Aさんはバイリンガルになったわけです。
私もAさんと同じ境遇でした。
現地校に通い、お家に帰ったら日本語。土曜日は日本語補習校に通い、読み書きを勉強しました。
それでは親である皆さんには子供達を強制的に英語を覚えてもらうために、これから海外に住んでもらいます!
と、そういうわけではありません。
ただし、親の一方的な願いで外国語を覚えさせても、子供はその言語を習得する努力であったり、習得した知識を持ち続ける必要性を感じないため、結果忘れてしまいます。
では、何をすればよいのか?
答えは外国語を好きになる「きっかけ」を与えることです。
きっかけ?
皆さんも経験あるのではないでしょうか?
興味を持ったもの、あるいは好きなものには惜しまず情熱を捧ぐ。
海外のドラマが好き!
外国人の歌に惚れた!
アメリカ人の金髪の彼氏・彼女が欲しい!
好きな外国人YouTuberが何を言っているか知りたい!
きっかけは些細なことで良いです。
子供に外国語を好きになるきっかけを作ってあげてください。
YouTubeで外国人の動画を見せる、AmazonPrimeで外国の映画を一緒に見る、一緒に海外に旅行に行く。
何でもいいです。ただし、一度限りだけではなく、そのきっかけに継続的に触れさせ続けてあげてください。
外国の映画は良くないと思うかもしれませんが、以外と言語を覚える近道だと私は考えています。
実際に、外国人の友人で日本語を覚えていた人が何人かいましたが、皆例外なく「アニメが好きだから日本語勉強した!」といってました。(さすがアニメ)
最後に
いかがだったでしょうか?
無理に多言語を覚えるようにプレッシャーを与えてしまうと子供は反抗してしまいます。
ただ、きっかけを与えてあげれば自ずと覚えていきますので、ぜひ外国語を好きになるきっかけを与えてあげてください。
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